冷やす?温める?フランスと日本のデコルテ&バストケア事情
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フランスでは、ボディのあらゆるパーツのケアアイテムが揃っています。なかでも歴史が長いのがデコルテ&バストケア。日本でも少しずつ、ケアの重要性が高まってきているパーツですが、ハードルが高いと感じている方も多い様子です。フランス人がなぜ、デコルテ〜バストケアに注力するのか、そして美しい胸元をつくるためのテクニックをご紹介します。
目次
フランス人がデコルテケアを行う理由
ファッションの違い
平面の布地を仕立てた着物を纏っていた日本とは異なり、フランスではドレスを着る文化が根底にあります。立体的な曲線を強調したドレスは、胸元が大胆に開いたものが多く、現代でもその風潮は継承されています。女性の活躍と共に身軽でシンプルなシルエットの洋服へと変化した今の時代でも、デコルテを美しく見せるファッションが好まれる傾向にあります。
紫外線ダメージによる質感ケア
デコルテを大胆に見せつつも、洗練された印象に演出するのが得意なフランス人。その一方で、紫外線による刺激で肌の質感をなめらかに保つのが難しいというのも事実。大きさや形というよりは、ダメージを受けた肌を丁寧に保湿をしてケアをする、というのが一般的な考え方です。
女性であることを謳歌
あるフランス人マダムを例に挙げると、昼間は自分好みのファッションを楽しみ、夜は寝る前に自分だけのお手入れの時間をとって、マッサージを習慣としていました。女性であることを謳歌し、しっかり体を慈しむ。そんな心意気を彼女の姿から感じられました。これはデコルテやバストに限らず、あらゆるパーツに対しても同じこと。
フランス人の女性は、誰よりもまず自分が愛する“私”を磨き上げることを決してやめない。そのような印象を受けます。
フランスのデコルテ&バストケア
フランスでは、体の各パーツごとに専用のケアアイテムを使い分けるのが主流です。デコルテ&ネックライン専用、あるいはデコルテ&バストクリーム用のクリームなど、その種類は多岐に渡ります。さらに、肌の透明感を高めるために、古い角質を落とすゴマージュなどを用いることも。デリケートなパーツのため、自然由来のものやお手入れ時間を優雅にするための香り豊かなアイテムが好まれる傾向にあります。
メソッドは各ブランドによってさまざま
フランスではエステティックによる美容法も大変有名です。サロンが長い見識を元に開発したプロダクトと共に、オリジナルのマッサージメソッドを考案&提案している場合もあります。
リンパの流れを意識した理論がベースとなりますが、その方法はさまざま。日本と同様に「∞」の字を描くようにマッサージを推奨する場合もありますが、一般的には自分の体の状態を見ながら心地よいと感じるままに自己流でマッサージを行っている人も多いようです。
ボディケアは摩擦をかけない
デコルテ&バストに限らず、フランスでは体への摩擦や極度な締め付けに対してネガティブな印象が持たれる傾向にあります。体を洗うときはプラスチック製やナイロン製のボディタオルやスポンジではなく、コットンで作られたミトンなどを愛用しています。ゴシゴシこすったり洗いすぎると、角質がますます固くなったり、色素沈着を起こすので極力こすらないようにしましょう。
バストクリームを冷蔵庫で保管
日本では体を温めることが美容や健康につながると考える一方で、フランスでは肌を冷やすことを推奨する美容法が数多くあります。そのひとつが“バストクリームを冷蔵庫で保管する”というもの。冷やすことで毛穴が引き締まったり、温度差で血流が良くなるという考えがあるようです。
なお、マリリン・モンローが撮影前にブラジャーを冷蔵庫で保管していたというエピソードは、フランスでも有名な話。冷やすことによってバストのハリ感を保っていたそうです。
酷暑が続く日本では、クリームの品質が変化することを懸念して冷蔵庫で保管する化粧品が増えてきました。しかし、製品によっては冷やすことで質感などが変わる可能性があるので、様子を見ながらこの方法を取り入れてみましょう。
美しい姿勢で歩く
フランスの街中を歩くと気になるのが、人々の姿勢の良さです。丸まった肩や背骨は見た目はもちろん、栄養を届ける血流そのものも悪くしてしまう可能性があります。歩くときは胸を張ってバストトップから体を突き出して歩く、片側に重いものを持たないなど、日々の歩き方を工夫するようにしてみましょう。
日本でのデコルテ&バストケア
日本でのデコルテ&バストケアはそれぞれ違った位置づけにあります。顔の肌悩みに対するスキンケアに関してはきめ細かなラインナップがある日本ですが、ボディクリームはパーツごとの種類が少ないのが現状です。しかし、洋服文化やファッションの多様性も後押しして、デコルテ&バストケアも少しずつ広まりを見せているようです。
バストケアにおいて日本では、ボリュームアップや形を改善するためのもの、という位置づけが未だに強い印象です。肌の質感を重視するよりも、大きさや形をより重視している傾向にあるのが、フランスとの違いといえるでしょう。
日本のデコルテ&バストケアアイテム
ボディケアを習慣化するために必要なこと
日本人女性にボディケアについての悩みを聞くと、まず挙がるのが「継続できない」ということ。継続するために必要なのは、“モチベーションが高まる即効性”と、“つい手に取りたくなる質感&香り”です。
先述した通り、フランスはパーツごとにそれに特化した独自成分を配合したり、デリケートなパーツでも使用できる処方を組んでいるなど、安心して使用できるアイテムが数多く揃っています。
本格的なお手入れをスタートする場合は、ぜひフランスのアイテムを手に取ってみてください。また、もしすでにボディクリームが自宅にある場合は、バスルームの洗面台など、ご自身が一番目につきやすく手に取りやすい場所に予め置いておくのもひとつの方法。近年日本ではバスルーム内など、体に水滴がついた状態でも保湿ケアができるボディクリームも登場しています。冬など、寒さが気になる季節には心強い味方となってくれるでしょう。
好みの香りや使用感のアイテムを見つけて、今まで以上にデコルテ&バストケアとファッションを楽しみましょう。