硬水と軟水どちらが良い?フランス人の水分補給の方法

私たちが生命を維持するのに重要な役割を果たす水分補給。こまめに摂取するのが望ましいというのは世界中で知られていますが、その飲み方や温度に関する知識は意外と知られていないもの。今回は、フランス人の水分摂取法を参考にしながら、健やかな身体づくりを考えてみましょう。

フランス人の1日の水分補給量

フランス人は1日平均で約1.5〜2リットルの水分を摂取するとされています。もちろん個人差があり、性別や地域、季節によっても異なりますが、フランスを訪れると大容量のペットボトルを持ち歩く女性を見かけることは珍しくありません。また、カフェやビストロではカラフェにたっぷり入った水がテーブルに置かれ、食事とともに水分をたっぷり摂取する光景がよく見られます。日本同様に豊かな水源を持ち、著名なミネラルウォーターの産地としても知られているフランスは、水と共に生きる国民であると言っても過言ではないでしょう。

フランス式自然療法から見た水分補給の大切さ

フランスの自然療法では、水分補給が重要なインナーケアの一つとされています。水は酸素と同様に生命にとって必要不可欠な要素であるため、摂取する水の質にも注意を払うことが大切です。

人の体質(気質)によっては、水分をスポンジのように吸収する人もいれば、砂漠のように乾燥しやすい人もいます。これは水分補給の量だけでなく、食生活とも密接に関連しています。

たとえば、果物や野菜をたくさん摂取する人は、水分の摂取量が少なくても潤いが保たれますが、コーヒーやアルコールを飲む人はより多くの水分が必要になります。また、季節によっても必要な水分量は変わるため、その変化にも注意が必要です。

適切な水分摂取には適度な量が大切です。大量の水分を一気に摂ると、胃の消化液が薄まり、消化の効率が悪くなる可能性があります。日々の尿の量と色を目安にしながら、こまめに少量ずつ摂取することを意識しましょう。また、食事の間に水分を摂ることも大切です。

フランス人といえば硬水のミネラルウォーター

フランスといえば、「エビアン」や「ヴィッテル」などの硬水のミネラルウォーターが有名です。しかし、これらの水を日々大量に飲むと、腎臓に負担がかかることがあります。そこで、毎日の飲料水としておすすめなのはミネラル含有量の少ない天然水。日本でも親しまれている軟水は、フランスでも日々の飲料水として推奨されているのです。

なお、私たちの体にとって最も良質なミネラルは、果物や野菜に豊富に含まれています。そのため、バランスよくこれらの食材を摂取することが重要です。健康的な食生活を心がけ、適切なミネラルバランスを維持しましょう。

いつもの飲料水を楽しくアレンジ

フランスの家庭では、「レモンウォーター」や「ハーブウォーター」が大変人気です。これらの飲み物は手軽に作れるだけでなく、美容や健康にも良い効果が期待できます。レモンウォーターの作り方は簡単で、水を入れたカラフェにレモン汁を数滴加えて混ぜるだけ。ハーブウォーターは、ミントやローズマリー、レモンバームなどのハーブをちぎってカラフェに入れ、数時間放置するだけです(なお、フルーツやハーブはオーガニックや無農薬であるとより安心して楽しむことができます)。

ハーブウォーターはハーブティと同様、様々なメリットがあります。多くのハーブには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減らすことで老化の予防や病気のリスクを減らす効果が期待できます。また、体内の毒素や老廃物を排出しやすくするため、肌の調子が改善されたり疲労回復に役立ちます。

香り豊かなハーブウォーターは、特にスポーツ後や暑い夏に爽やかなリフレッシュ効果が期待できます。ハーブは単独で使用することもできますが、複数の種類をブレンドすることで味わいが深まり、さらに美味しくなります。美容や健康に良い影響があるため、日常の水分補給に変化をつけたい場合は、ぜひハーブウォーターを取り入れてみてください。

「白湯・常温・冷水」おすすめは

常温の水を飲む場合、冷たい水を飲むよりも体への負担が軽減されます。東洋人は熱いお湯や白湯を好んで飲む傾向があります。これは、冷たい水が体温を下げて代謝を低下させるのに対し、白湯は消化器官にやさしい刺激を与え、消化を促進するからです。さらに、白湯は食物の分解を助け、胃や腸の負担を軽減します。血管が拡張されるため、血流が改善され、酸素や栄養素の運搬が効率的に行われ、新陳代謝が活発になります。また、免疫細胞が体全体に効率的に運ばれることで、免疫力の向上も期待できます。

ただし、日常生活の中で白湯を飲むタイミングが難しいと感じる方も多いでしょう。その場合、日中は常温の水を選び、朝や夜に白湯を飲むことをおすすめします。白湯にはデトックス効果があり、体内の老廃物や毒素を排出しやすくするため、肌の調子が向上したり、疲労回復に役立ちます。体温が低い状態の朝に白湯を飲むと体が温まり、リラックス効果が得られます。一方、夜に飲む場合はストレスが軽減され、自律神経が安定し、睡眠の質が向上します。

初めのうちは白湯を取り入れる習慣を身につけることは大変かもしれませんが、その効果はすぐに実感できるはず。健やかな体づくりの一歩として、毎日飲む水はそのクオリティ、そして飲み方をぜひ見直してみてください。

関連記事