- HOME
- メイクアップ&フレグランス
- 大人のメイクに少女の遊び心を。フレンチシックな春のヘアメイクアレンジ術
大人のメイクに少女の遊び心を。フレンチシックな春のヘアメイクアレンジ術
春の柔らかな風が頬を撫でる4月。新しい季節の訪れとともに私たちの装いやメイクアップも、重いコートを脱ぎ捨てるように軽やかなものへとシフトしていきます。完璧な大人として振る舞う日常から少しだけ離れ、心の奥底に眠る「少女の遊び心」を呼び覚ましてみませんか。日仏ビヤンネートル協会が大人の女性に取り入れてほしい、煌めきと自由を纏う春の美容論をお届けします。
目次
一過性のトレンドを超えた「ガールフッド(少女期)」という解放
美容業界において、ここ数シーズンの大きな潮流となっているのが「少女時代への回帰(ガールフッド)」というキーワードです。この流れを決定づけたのは、2025年の「ミュウミュウ」のランウェイでした。モデルたちの指先を覆っていたのは、まるでハードキャンディを思わせるスパークルネイル。つやつやのクリアな層に封じ込められた大小のラメが、照明を跳ね返しながら「女性らしさの定義をもっと自由に再評価しよう」と語りかけているようでした。また、世界的ポップスターであるサブリナ・カーペンターが火付け役となったチークメイク、“バブルガムブラッシュ”も記憶に新しいところです。頬の高い位置にふわっと色を乗せる従来のセオリーを無視し、思いきり大胆に何色ものピンクを甘やかに塗り重ねるテクニックは、瞬く間に世界中の女性たちを虜にしました。
こうした“少女回帰”のムーブメントは、単なる若年層向けのトレンドや、過去を懐かしむノスタルジーとして消費されたわけではありません。不確実性が高く、生きづらさを感じる現代社会において、私たちが無意識にまとっている「分別ある大人としての鎧」を脱ぎ捨てるための、静かなるレジスタンスでもあったのです。
フランスの女性たちは、こうした大人の装いに相反するような無邪気な要素を取り入れることを「Espièglerie(エスピーグリュリ=遊び心、いたずらっぽさ)」と呼び、洗練されたスタイルのなかにあえて取り入れることを好みます。シックな装いに、ほんの少しだけファンタジックな冒険をミックスする。その自由な精神こそが、彼女たちの日々の自信にも繋がっているのです。
大人の日常に溶け込む、3つのガールフッドビューティ
では、この自由で甘やかなエスプリを、大人の私たちが2026年の春の日常へ上品に落とし込むにはどうすればよいのでしょうか。3つの具体的なアプローチをご紹介します。
1. 指先に光を集める透明なスパークルネイル
大人の女性にとって、最もハードルが低く、かつ視覚的な高揚感を得やすいのがネイルアートです。ベースは自爪の延長線にあるような透明感のあるシアーカラーやクリアジェルを選び、そこにキャンディの包み紙のような大小のホログラムやラメを閉じ込めます。ベースを透けさせることで光だけを的確に集め、指先が重たく見えないため、厳格なオフィスシーンであっても意外なほど上品に馴染みます。パソコンのキーボードを叩くたびにきらめく指先は、日常のささやかな癒しとなるはずです。
2. 春の風を味方につけるモードなリボンの魔法
ふたつめは、ヘアアクセサリーとしてのリボンです。長めのリボンでポニーテールをぐるっと結べば、歩くたびに揺れ動き、心地よい春の風を運んでくれます。大人がリボンを取り入れる際のフランス流のコツは、「甘さを引き算する」こと。ショートヘアやボブスタイルの方なら、髪をオイルでタイトに撫でつけ、そこに漆黒やネイビーの細いリボンやカチューム(ヘアバンド)をあしらうと、一気にモードで知的な印象に仕上がります。色のトーンを落とすことで、リボンの持つ少女性が際立ち、洗練されたコントラストが生まれるのです。
3. 目元と口元に宿すみずみずしいラメ
最後に、メイクアップにおける“キラキラ”の魔法です。パウダーのアイシャドウで面として光らせるのも美しいですが、春の軽やかさを表現するなら、グリッターが潜んだリキッドアイライナーを推奨します。目尻の跳ね上げラインや、下まぶたのキワにだけスッと細く引くことで、瞳に澄んだ光が反射し、涼やかな透明感が宿ります。そして口元は、やはり艶やかなリップグロスを。輪郭をきっちりと取るのではなく、唇の少し内側にだけのせ、指でふわりと外側へぼかしていきます。この「完璧に仕上げない」エフォートレスな抜け感が、大人の余裕を醸し出します。
これからの自分に何度でもワクワクするために
指先を無邪気に輝かせたり、いつもより大胆に頬を染めたり、お気に入りのリボンで髪を束ねてみる。その瞬間、私たちは「こうあるべき」という社会の重圧や年齢という概念から解き放たれ、新しい色で遊ぶ喜びに満ちた少女の心へと還ることができます。
「もっといろんな色で遊んでいい」「メイクアップというプロセスそのものを楽しもう」。このムーブメントが私たちに教えてくれるのは、そんな優しく力強いメッセージです。ご自身の肌と心に素直に向き合い、完璧な大人であることを少しだけお休みして、春の光に共鳴する煌めきを取り入れてみてください。鏡の前に立つたびに、これからの自分に何度でもワクワクできるような、ポジティブで美しいエネルギーに満たされていくのを感じるはずです。
日仏ビヤンネートル協会では、年齢や役割といった枠組みから自身を解放し、フランスのエスプリを通じて「自分軸の美しさ」を育むためのウェルビーイングなメソッドを発信しております。心と体を心地よく整える各種講演や、企業様向けセミナーのご依頼も承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
Nathalie KONISHI/一般社団法人日仏ビヤンネートル協会 代表 ▶︎プロフィール


































































