足し算の美容から「引き算の知性」へ。フランス人マダムが教えてくれた、年齢を重ねるほど輝く美の秘密
年齢を重ねるにつれて、昨晩の不摂生が翌朝の肌に如実に反映されるようになりました。あるいはその逆に、たっぷりとスキンケアをし、よく眠れた朝は鏡の前に立つのが少し楽しみになる。美容とライフスタイルが、その人の生き方そのものと地続きであることを身をもって実感するようになったのは、いつ頃からでしょうか。
パリに生まれ、美容編集者として15年以上。数え切れないほどのコスメ、最先端のトレンド、いわゆる「美の正解」の現場に立ち会い続けてきました。「これを塗ればシワが消える」「あの顔とスタイルを目指そう」——そんな"足し算の美容"こそが幸せへの近道であると考える世間のなかで、ずっと拭えない違和感がありました。
日本の女性たちに漂う「私なんて...」という呪縛
美容IQが世界トップクラスと言っても過言ではない日本の女性たちがまだ見ぬ自分への可能性に、自ら蓋をしています。「諦め」か「若づくり」か。年齢を重ねた女性に社会が差し出す選択肢は、今もその二択に留まりがちです。本来、年齢を重ねることとは、知性を積み上げ、自分だけのスタイルを磨き上げる、贅沢で心躍るプロセスであるはずです。ですが、多様性が謳われるようになった現代においても、SNSで称賛を集めるのは依然として「完璧な肌、完璧なプロポーション」を持つ人々であり、美容医療の広告規制が十分でない日本では、日常的にコンプレックスが刺激されやすい環境が続いています。
ルッキズム(外見至上主義)に関しても、多様性が謳われるようになった一方で、SNSで称賛を集めるのは依然として「完璧な肌、髪、プロポーション」を持つ人々です。法律で美容医療の広告が制限されていない日本では、日常的にコンプレックスが刺激されやすい、非常に過酷な環境にあると言わざるを得ません。
トレンドを発信しながら、「私は本当は、何を伝えたかったのだろう」と、強く葛藤するようになっていきました。
フランス人マダムたちの「引き算の知性」
その答えは、やはりフランスにありました。
故郷の女性たちのドレッサーは、驚くほどシンプルです。ファンデーションで欠点を覆い隠すこともなく、シミもシワもそのまま。ヘアサロンで縮毛矯正のメニューを目にすることは極めて稀で、街を行く女性たちは皆、背筋を伸ばして歩いています。そして、年齢を重ねたマダムたちほど、圧倒的な存在感と静かな自信を放っていました。
一見すると力の抜けた「エフォートレス」な装いの裏で、彼女たちは極めてストイックな美学を宿しています。自分の決めた"なりたい姿"を心に強く刻み、情報を丁寧に吟味しながら、自らの価値観に従って選び取る。その「引き算の知性」こそが、年齢とともに深まる輝きの源でした。
日本の女性たちもまた、美と真摯に向き合うストイックさを同じだけ持ち合わせています。しかし、その情熱を注ぐ方向の違いが、年齢の重ね方という未来の景色を、決定的に分かつことがあります。
「美しさ」とは、引き算の先にある
本当の美しさとは、何かを塗り重ねて武装することではなく、自分を深く知り、不要なものを削ぎ落とし、本質へと近づくことだと考えます。
ビヤンネートル(Bien-être)とは、単に心地よく過ごすことを意味しません。自分に合う良質なものを見極め、情報の波を渡る「審美眼」を持ち、自身を愛するための選択を積み重ねること。それこそが、年齢とともに輝きを増す女性をつくります。
他人の生き方をなぞるには、人生はあまりに短すぎます。あなたがこれまで歩んできた軌跡、大切にしたいこと、抱えてきたコンプレックス、そしてなりたい姿。その豊かな経験という「あなただけの色」が、世界にひとつだけの自分らしさと美しさと自信を紡ぎ出します。
自らの意志で選び取り、楽しみ、年齢を重ねるごとに輝きを増していく。日本とフランスのエスプリを交差させながら、成熟した大人の美しさと自分らしさを、一緒に探求していきましょう。
日仏ビヤンネートル協会ではフランスのエスプリを通じて、日本の女性たちのライフスタイルに自分軸の美しさを取り入れるためのメソッドを発信しております。無理な足し算を手放し、心と体を心地よく整えるウェルビーイングをテーマとした個人向けワークショップや、企業様向けセミナーのご依頼も承っております。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

































































