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季節の揺らぎを美しさに変える。フランス流・心と体を整える「ビヤンネートル」な秋の習慣

秋分を過ぎ、空の高さに季節の移ろいを感じる時季。気温や日照時間、気圧の変化は、私たちの心身に静かな波をもたらします。フランスにおいて、この季節は「バランスを取り戻す通過点」。心と体を心地よく、美しい状態へと導く「ビヤンネートル(Bien-être)」の視点から、秋の揺らぎを味方につける洗練された生活の知恵をご紹介します。

秋ならではの「憂鬱」の正体と先回りの養生

日照時間が短くなる秋は、体内時計が揺らぎやすく、睡眠の質の低下や疲れやすさを招きがちです。気温の低下や気圧の変化によって自律神経が忙しく働くと、ストレス反応が高まり、肩こりや関節のこわばり、あるいは理由のない焦燥感に駆られることも。これらはいわゆる「秋の憂鬱」と呼ばれるものですが、一過性のものと放置せず、日々の「小さな養生」で先回りして心身をケアすることが、自分軸の美しさを保つ秘訣です。

「光・温・巡り」を意識するフランスのエスプリ

フランスのライフスタイルから学びたいのが、「光・温・巡り」という3つのキーワードに基づくアプローチです。

1. 光(Lumière):朝の光で体内時計をリセットする
起床後の10分間、窓辺で深呼吸をして自然光をたっぷりと浴びましょう。光を目に取り込むことで、乱れがちな体内時計に「朝」を知らせる美しいスイッチとなります。フランスで秋に「朝の散歩(petite promenade)」を再開する人が増えるのもこのためです。

2. 温(Chaleur):「三首」を守り、内側から温める
首、手首、足首を冷やさないことは基本のメソッド。さらに、朝は白湯やはちみつを加えたレモンウォーター、ハーブティーなどで体の中心を温めておくことで、日中の寒暖差に振り回されないしなやかな体が作られます。

3. 巡り(Circulation):日常のなかの小さなステップ
「バランスは歩きながら取り戻す」のがフランス流。1日20分、ひと駅分歩く、階段を使うなど、日常に軽い有酸素運動を取り入れることで、凝り固まった体と心がふわりと解けていきます。

食卓から始める、引き算の「実りの棚卸し」

秋分を過ぎたフランスの食卓は、消化に負担をかけない「温かく優しい」メニューへと美しくシフトします。かぼちゃのポタージュやレンズ豆の煮込み、根菜のローストなど、素材の甘みを引き出した料理が並びます。日本であれば、具沢山の味噌汁や生姜を効かせたけんちん汁、きのこの炊き込みご飯などが理想的です。また、夜の落ち着きをもたらすためには、セロトニンの材料となる「トリプトファン」の摂取が欠かせません。大豆製品や卵、ナッツ類を日中の食事にさりげなく取り入れることで、睡眠前のリズムが自然と整います。

空間のノイズを引き算し、心地よい朝を迎える

季節の変わり目に真っ先に見直したいのが、1日の始まりである「朝の過ごし方」と、その舞台となる「空間」です。体を冷やすコーヒーから温かいハーブティーへ切り替えるだけでなく、目に入る景色を美しく整えることも立派なビヤンネートル。たとえば、夏に活躍した季節外れのアイテムを片付け、寝室やリビングのテーブルをすっきりと保つこと。視覚的なノイズが引き算されることで、よりクリアで穏やかな気持ちで朝を迎えることができます。

完璧を求めずしなやかに自分を慈しむ

季節の変わり目は、心と体を優しく繋ぎ直すための絶好のチャンスです。完璧を求めて無理に頑張るのではなく、できる範囲でゆったりと自分を慈しむ。その余白のある生き方こそが、真の美しさへと繋がっていきます。ご自身のからだの声に耳を傾けながら、心地よい秋のひとときをお過ごしください。


※日仏ビヤンネートル協会では、フランスのエスプリを日本の女性たちのライフスタイルに取り入れ、自分軸で心地よく生きるためのメソッドを発信しております。企業様・各種団体様向けの講演やセミナーのご依頼も承っており、本場パリの美意識を通じたウェルビーイングの実現をサポートいたします。

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