自分を追い込まないアップデート法。新年に立てる「ビヤンネートルな目標」の描き方
新しい年が幕を開け、まっさらな手帳を開くこの季節。多くの方が「今年こそはこれを成し遂げよう」と、新たな決意に胸を躍らせていることでしょう。しかし、高く掲げたストイックな目標が気づけば自分を縛り付け、春を迎える頃には息切れしてしまう……。そんな経験を持つ方も少なくないはずです。今回は、私自身の昨年の振り返りを交えながら、自分を追い詰めることなく、日常の余白の中で自然と美しさを育んでいくための「ビヤンネートル(心地よい在り方)な目標の立て方」について考えてみたいと思います。
目次
前年の振り返り。完璧を求めず体の声に耳を澄ます
新しい目標を立てる前に、まずは少しだけ立ち止まって、過去1年間の自分を労う振り返りの時間を持ちましょう。
私の場合、2025年は「ミネラルの摂取を意識する」「規則正しい生活を心がける」「好きなものや似合うものを明確化する」という3つの軸を持っていました。その中で特に大きな変化を感じたのが、ミネラル(鉄分やフルボ酸など)とビタミンの意識的な摂取です。季節の変わり目や「このままでは体調を崩すかもしれない」という予感があったときに、たっぷりと栄養を補うことで、内側から湧き上がるような活力を取り戻すことができました。
そして何よりの収穫は、「タンパク質が不足すると、せっかく摂ったミネラルやビタミン、サプリメントの吸収が悪くなる」という体のメカニズムに気づけたことです。朝に無添加のプロテインを足したり、ランチのパスタに温泉卵をトッピングしたりと、日常の食事に少しの工夫を加えるだけで、「疲れが取れにくい=何かの栄養素が不足しているサインかもしれない」と、自分自身の体のSOSを繊細にキャッチできるようになりました。
また、ファッションにおいては、服をむやみに買い足すのではなく、アクセサリーやメイクに焦点を絞って新調することで、自分の中の「好き」という揺るぎない軸が少しずつ形になっていくのを感じた1年でした。完璧にこなすことではなく、こうした小さな気づきの定点観測こそが振り返りの最大の意味なのです。
日常の余白にアンテナを立てる。目標を書くことの大切さ
さて、振り返りを終えたら、いよいよ今年の目標設定です。私が毎年必ず行っているのは、手帳の1ページ目に「美容」「仕事」「生活」それぞれの抱負を書き記すことです。
年初に立てた目標は、慌ただしい日常の中でどうしても薄れてしまいがちです。しかし、手帳の最初のページに書いておけば、ふとした瞬間に見返し、「少しずつ進んでいるな」と実感したり、「そろそろ意識を引き締めよう」と軌道修正したりすることができます。何より、文字にして視覚化することで潜在意識にしっかりと定着するのです。
例えば、私が数年前に掲げた「ボディケアを習慣化する」「眉毛を左右対称に描く」という目標。最初は続かない日もありましたが、「ボディオイルをバスルームに置けば忘れない」という動線づくりを思いついたり、試行錯誤の末に「私の骨格には、眉頭を描きすぎない方が似合う」という究極の正解にたどり着いたりしました。これらは、時間をかけて自然な形で達成されたものです。
すぐに結果が出なくても焦る必要はありません。書き留めておくだけで心のどこかにアンテナが立ち、必要なタイミングでふわりと答えが舞い降りてくる。それが、目標を「書く」ことの魔法なのです。
ストイックさを手放し「心地よさとワクワク」を道標に
目標の立て方において、最も注意すべき落とし穴があります。それは、「自分を厳しく追い込んでしまうこと」です。私も過去に「砂糖は悪!」「絶対に痩せる!」といった張り紙を壁や冷蔵庫にデカデカと貼り出し、かえって自分を精神的に追い詰めて逆効果になってしまったという、苦い失敗談を持っています。
目標とは、自分を罰するためのルールではなく、未来の自分を喜ばせるための道標です。だからこそ、自分がワクワクしながら進められるものやプロセスそのものの心地よさを早く実感できるものを設定することをおすすめします。例えば、「温活を頑張る」という目標。白湯をゆっくりと飲み、香りの良いお風呂に浸かり、上質な冷え取りソックスを履く。その道中がすでに心地よく、楽しみながら実践できるからこそ習慣として定着し、結果として「冷えない体」という美しいゴールにたどり着くことができるのです。
春までの小さなゴールを描く先手必勝の3カ月ルール
そして今年、ぜひ皆様に提案したい新しい目標設定のメソッドが、「3月末までに達成したいショートゴールを決める」という方法です。1月から3月という期間は、新しい年を迎えたフレッシュな高揚感や新しい手帳を開くときのワクワク感がまだ鮮明に残っており、1年の中で最もモチベーションが高まりやすい黄金の3カ月です。
「今年中にやりたいこと」と1年単位で漠然と構えるよりも、「まずは春までにこれをやり遂げる」と明確な期限を区切ることで、圧倒的に行動に移しやすくなります。例えば、「春先のファッションを軽やかに楽しみたい」と思えば、冬の間にボディケアを徹底しておこうというモチベーションが湧き、その3カ月間で得た成果が自信となって、目標を見失いがちな夏や秋の行動を力強く加速させてくれます。
さらにこの3カ月ルールの優れた点は、軌道修正が容易であることです。「この目標、今の自分のライフスタイルには合っていないかもしれない」と気づいた時、1年単位の目標だと放置してしまいがちですが、3カ月という短いスパンであれば「今ここで別の心地よい目標に切り替えよう」と、軽やかに方向転換することができます。
ずっと気になっていた化粧品をじっくり試してみる、積読になっていた本を春の風を感じながら読み切るなど、身近で達成しやすいことからで構いません。この3カ月の区切りが日々の行動を少しずつ、そして確実に変えていく感覚を楽しんでみてください。
自分を追い込む必要はありません。心地よい余白を残しながら、皆様にとって2026年が美しく豊かな1年となるよう心から願っています。
日仏ビヤンネートル協会では、ストイックに自分を追い込むのではなく、フランス流のエフォートレスな視点を取り入れ、心と体を心地よく整えるウェルビーイングなメソッドを発信しております。日常の小さな習慣を見直し、自分軸で美しく年齢を重ねるための各種講演や、企業様向けセミナーのご依頼も承っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
Text : Nathalie KONISHI/一般社団法人日仏ビヤンネートル協会 代表 ▶︎プロフィール





























































